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姑獲鳥の夏
オススメ度[ ★★★★ ]
京極夏彦著 / 講談社 / \1,155 / ISBN:4061817981
姑獲鳥(ウブメ)という妖怪と、ある奇怪な事件とを結びつけて展開していくミステリー推理小説。
本書を原作とした映画が上映され、それを見たのをきっかけとして手にとってみました。
そして感じたのが映像化してしまうと、原作の持つおどろおどろしさが損なわれてしまうということです。映画では端折られてしまう伏線やディテール、本当はこういうイメージで伝えたかったのではないだろうか?といったことを感じ取ることができます。映画で感じた違和感と平凡さというものは、本書では全く感じません。
本書の登場人物は、性格や能力といったものが異常です。それが単なるミステリー小説ではなく、何やら超常現象的な怖さをかもし出しています。そして、その異常さに正常な感覚が慣れてしまった頃に、事件の結末が明かされます。
映画ではありふれたストーリーに思えてしまう物語も、小説では一風変わったストーリーとして楽しめてしまいます。これこそが、小説版を味わった方がいい最大の理由でしょう。