なぜか日本人が知らなかった新しい株の本
オススメ度[ ★★★★★ ]
本書は、非常に分かりやすいバリュー投資の本です。
企業分析をする際に誰もが知りたい、具体的な計算式が載せられており、財務諸表のどの数字を式に当てはめればよいのかが明確に書かれています。そして、どういう結果であれば「割安株」といえるのかが、一目瞭然になっています。
割安株の指標として使うのは、PER、PBR、株主資本比率です。これらの条件に合った銘柄をスクリーニングした後、財務諸表を見ます。事業価値を見積もり、現在の株価と照らし合わせて割安であるかを判断します。ここまでは、よくある割安株分析です。
次に、数字では判断できない定性分析をするために、企業のブランド力などの考え方を示します。
そして、総合的にみて、割安かつ成長が期待できる企業を見つけることができたならば、そこに投資します。
昨今では、割安株投資は定着してしまい、もはや割安に放置されている銘柄は全滅しています。しかし、そこからさらに収益性バリューも取り入れることで、現在であっても通用する投資スタイルをめざします。
ただし、成長を判断するための企業分析というのは、財務諸表から計算するように、誰もが計算で結論を導き出せるものではありません。ある程度の選定眼を養う必要がでてきます。これには、経験を繰り返すしかありません。
本書は、バリュー投資初心者が、簡単に行うことができるようにシンプルなやり方が解説されているのが、その他のバリュー投資と一線を画す部分です。計算式はわかりやすく一部省略したものであり、それがなぜそういう式になっているのかということもデータを示して証明してくれるところなどは非常に親切です。
バリュー投資をしようと考えているのならば、本書から入るといいでしょう。