株のプロは何を買っていつ売るのか―「儲け」を最大限にするファンダメンタルズ分析投資
オススメ度[ ★★★★★ ]
本書は、15歳から300万円の元手で株式投資をはじめて、22歳で1億円を築いた著者の株式投資の手法を解説したものです。著者は既にファンドマネージャーとして活躍しているそうです。
内容はとても堅実なもので、基本的にPERを重視しています。まず企業が投資に値するかとうかを見るために、経常利益などの推移を見て伸びている会社を選びます。そこから、理論PERを算出して、妥当な株価を計算します。そして、実際の株価が理論株価の70%以下であるときに割安と考えて買い、上回ったら売るというものです。
理論的に書かれており、大変参考になります。株式投資の本には様々なものがあり、その数だけ投資手法も違います。その中でも本書は、長期投資のための本であり、ファンダメンタルズを重視しています。計算式も詳しく紹介されており、とても役に立つでしょう。いつが上がるのか下がるのかといったことも、出来高をその指標として使い、ある程度の予想ができるようになっています。
理論株価の計算方法に用いる株式リスクプレミアムの計算方法だけは、基本的には4〜5%であるという簡素な説明にしており、詳しいことは書かれていないのが残念ですが、それでも十分すぎるほどわかりやすい内容です。
ただし、本書のとおり実践するには、根気が必要です。よさそうだと思ったらまずその企業について細かく調べ上げ、各種財務諸表を検討し、理論PERを計算し・・・といったことを繰り返さなければなりません。言い換えれば、長期投資をするにはそれだけ綿密に調査しなければならないということでもあります。本書のとおりにやれば必ず儲かるというものではないのですが(そのため損切りについても触れています)、かなりの高確率で利益を出すことは可能だと思われます。