株式投資 これだけはやってはいけない/証券業界の内部事情から投資のセオリーを語る本

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株式投資 これだけはやってはいけない

オススメ度[ ★★★★ ]

東保裕之著 / 日本経済新聞社 / \700 / ISBN:4532193370

 著者は、長年、山一證券で経験を積んできた証券マンであり、その経験からくる含蓄のある言葉から構成されているのが本書です。

 本書の内容は、元はネット証券のウェブサイトに連載していたコラムです。

 初心者が陥りそうなことを取り上げて、株式市場でのセオリーを示します。そして、「だから、こうしてはいけない」という風に一つのテーマを締めくくるというスタイルをとっています。

 本書だけで株式投資の何たるがわかるというものではなく、投資を始めてうまくいかない、というときに読むと、「このケースは過ちである」というものが一つはあるかもしれません。「こうすべきではない」という内容の殆どは、正論であり、手堅く投資をするための基本ともいえます。そのため、株で大きく儲けた人の著書には、それとは正反対の方法を薦めるようなことがかかれていたりします。しかし、そういった自分の方法論は他人にも通用することは殆どありません。まして、投資初心者であるならばなおさらでしょう。

 そのためにも、まずはセオリーを押さえておき、そこから自分の方法論を導き出す方が安全ではないでしょうか。

 本書の内容が書かれたのは古いのですが、文庫版になってから加筆修正されており、現代でも使える内容になっています。

 特に、証券アナリストや機関投資家といった人の言動や行動、それによる相場の動き方などを、かつて内部にいた者の意見として語っているので、信頼がおけます。そして、それらの“内部事情”は、ここでこうして述べてしまっているからといって変えることができない、機関投資家ならではの普遍的な事柄であるために、知っているのと知らないのとでは大きな違いが生まれることでしょう。

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