コーチングのプロが教える「ほめる」技術
オススメ度[ ★★★★★ ]
本書の著者の特徴は、各項目の最後に読者に自己チェックさせるように、「〜していますか?」と聞いてくるところでしょう。
そのおかげで、コーチングに必要な行動を普段からとっているかどうかを振り返ることができます。それも、ただ問いかけるだけでなく、「こうすると、こういう反応が返ってくるのが一般的です」と示した上で、「あなたはこういう風に行動していますか?」と聞かれるので、できていなければ、今度やってみよう、という気にさせてくれます。
一口にコーチングといっても、その中身は幅広く一冊の本で全てを完全に理解することは難しいでしょう。本書では、そういう体系的な内容はあえて避け、コーチングの技術の1つである「アクノリッジ(承認)」のうちの「ほめる」ということに的を絞って書いています。だからといって、内容が薄っぺらくはなりません。非常に実践的な内容で興味をそそられる内容であることは間違いありません。
確かに、本書ではうまくいった事例しか載せていません。しかし、それでもやってみたくなるような方法が幾つも書かれているのです。それは、やってみるのが簡単であると同時に、本当にこういうことが起こるのだろうか?という好奇心も誘発します。
「人は誰でも認められたがっている」ということをまず認識し、どうすればその人を「認めてやる」ことになるのかを考えていきます。
本書は、コーチングでもあるけれど、コミュニケーションのとり方を学ぶこともできます。自分の部下に対してのみ使える技術ではなく、目上の人であろうが、やり方さえ間違わなければ効果があるでしょう。
本を読んだだけでは「そんなにうまくいくものだろうか」という疑問がわいてくるかもしれません。しかし、試したくなってしまうのも事実なのです。それだけ「すぐに使えそう」な方法が紹介されている本書は、どのような結果が得られるのか、ワクワクしてしまうかもしれません。