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上司の哲学―部下に信頼される20の要諦
オススメ度[ ★★★★ ]
江口克彦著 / PHP研究所 / \1,400 / ISBN:456955945X
本書の著者は、松下幸之助の下で数十年働いており、その経営哲学を観察し、自分なりに解釈し、「上司はこうあるべきだ」ということを20の項目に分類しまとめました。
その中で一貫して述べていることは、「仕事は人間対人間である」ということです。人間関係を常に考え、相手が年下だろうが部下だろうが、思いやることが大切だということを主張します。思いやりは、まず上司が身をもって教えることで、部下が見習えるような環境を作ります。それができないようでは、上司失格である、といいます。
本書での上司の行動は、松下幸之助が著者に対して行ったことそのものです。一部には著者の父親の振る舞いもあります。
ここまで松下幸之助について書いているのを読むと、松下幸之助という人物は、どんな人だったのか知りたくなってきます。
とにかく、本書の内容を実行できればいい上司になれるだろうなと感じます。もちろん、部下にもある程度の資質が要求されると思います。部下である著者が、松下幸之助の言葉の裏にある意味を汲み取り、自分でなんとかしようと工夫・改善してきたからこそ、本書のようなことがかけるのであって、著者が人の話を全く聞けないような部下であったのならば、本書は存在しなかったのではないでしょうか。
同じ著者の書で、「部下の哲学」という部下からの目線で振舞い方を諭している本もあるので、合わせて読むといいかもしれません。また、本書とコーチングの類の本をあわせて読むのもお薦めです。