ウェブ進化論―本当の大変化はこれから始まる
オススメ度[ ★★★★ ]
著者は、「IT分野の知的リーダー」として、支持を集めている人です。
本書は、ウェブの未来と変革を考え、全世界がその変革の波に飲み込まれ影響を受けると訴えています。そして、その波の発信源はアメリカであるといいます。
来るべき世界、それがWEB2.0であり、それを実現するのが「知識の世界共有化」だったり、ウェブの世界の提供者たる「あちら側」と利用者である「こちら側」の歩み寄りにあります。
これらはいずれも、リアルの世界では実現し得ないコスト面を「インターネット」という、いわばバーチャル空間の利用によって実現可能になるものです。
利益を優先するのではなく、知的好奇心を満たしたいという意欲、よりよいものを生み出して広めたいという熱意は、インターネットによって現実味を帯び、バーチャルがリアルを凌駕し始めています。
本書は、WEB2.0の解説書ではないのですが、書かれている内容は概ねWEB2.0のことをさしています。よって、WEB2.0とは何なのか?ということに関しても大まかに理解できます。
(そもそもWEB2.0というのは概念ですので、言葉で表現しきれない面があり、本書のように事例をあげるのがつかみやすいでしょう)
WEB2.0を構成する「インターネットのありかた」や、「ロングテール現象」「ブログ」「オープンソース」といったキーワードが著者の視点から語られています。また、WEB2.0の架け橋となる事業として、「Google」「アマゾン」「ウィキペディア」「はてな」といった会社が紹介されます。(著者ははてなの取締役としても知られています)
来るべきWEB2.0の世界に乗り遅れないように、これからのビジネスモデルやそのための心構えを理解するには最適の書です。