ウェブ・ユーザビリティルールブック―顧客を増やすサイト設計
オススメ度[ ★★★★★ ]
ユーザビリティの基本が丁寧に押さえられている良書。
ユーザビリティの概念や概要の説明にとどまらず、実際にどのようなつくりにするのがユーザビリティが高いということになるのか、それがなぜユーザビリティの高い低いにつながるのかということを、ユーザの行動を統計的な観点から解説してくるので、非常にわかりやすいです。
また、こうするべきであるということも具体的に示してくれるので、ウェブサイトを作成する際に、どこに気をつければいいのかがよくわかります。
ユーザビリティという考え方は、大きく変わるものではないため、ユーザビリティに関する他の書籍を読んだことがある場合には、既に読んだ内容がかかれているかもしれません。
また、SEOとユーザビリティは似て非なるもの、というスタンスをとっており、ユーザビリティを高くしたからといってSEO効果が望めるかというと、そういうことにならない場合もあるといっています。
たとえば、集客に効果的な手法として、コンテンツを数回に分けてアップするというものがあります。これは、サイトのボリューム感を出したり、ユーザの興味をひきつけたりすることができるので、各ファイルに配置した広告への誘導効果を高めたり、検索エンジンにおける上位表示に影響を与えたりすることができると考えられています。しかし、ユーザビリティの観点からいうと、このようなことはユーザに手間を取らせるだけで、必要な情報は1ファイルに簡潔にまとめてくれさえすればいいのです。
一部にはこのような考え方も示されていますが、概ねユーザビリティをあげていくことは、自然とサイトの評価につながり、それがSEOとしても効果があると考えるのは問題ないでしょう。
また、回線速度の問題は敏感にかかれています。山間部やいわゆる地方では、いまだにブロードバンドが引かれておらず、ダイヤルアップを前提とした考え方もまだ必要かもしれません。
考え方とそれを実践するテクニックをまとめてくれているので、参考になります。また、本書を基本として、「これはどうだろう?」と応用的な考え方もできるようになるでしょう。