ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル
オススメ度[ ★★★★★ ]
本書は、議論をするとき、会議をするとき、文書によって通知するときなどにおいて、論理的に相手を納得させるように表現することで、スムーズなコミュニケーションをはかれるようになることを目的としてかかれています。
基本的にはビジネスにおける考え方を念頭においていますが、本書を実践することで得られる思考力と構成力、伝達力は、日常のあらゆる場面において使うことができる普遍性を持っています。
人とコミュニケーションをするということは、相手に自分の考えを間違えなく伝えなくてはいけません。それは、自分がわかっていることは相手もわかっているはずだ、という前提に立つのではなく、常に相手の立場に立って、前提知識がない場合に相手に伝えるにはどのように伝えたらよいかを考えて内容を構成して伝えなければなりません。
まず、論理的に自分の言いたいことを整理します。
それには、話の内容に漏れや重複、ずれがないようにしっかりとチェックしなければなりません。
そのための考え方がMECE(ミッシー)と呼ばれる、情報のグルーピング方法です。
次に、いきなり話が飛んでしまっては、相手に納得してもらうことはできないので、その話のとびを防ぐための構成をチェックします。その方法が、So What?/Why So?の関係で、これにより、ある結論とそれを導く情報との相関性を確認します。
このような過程を経ることで、相手に論理的に納得してもらえるような文章構成をすることができるようになります。
この2つの基本を押さえた上で、どのようなやり方があるのか、実践としてはどう考えていったらよいのか、ということが例題という形で示され、各章の最後には問題として自分で解くことができます。
このように、ロジカルシンキングを鍛えるには、日ごろからの訓練が必要です。ロジカルに考えることを繰り返して実践していくことで、思考法を定着させ、引き出しを増やし、すばやくロジカルシンキングができるようになるのです。
本書は、ロジカルシンキングの手引書として秀逸です。