上手な話し方が面白いほど身につく本―自分が言いたいことを相手にしっかり伝えるためのコツ35 知りたいことがすぐわかる
オススメ度[ ★★★ ]
コミュニケーション関係の本を読むと、大抵は、「聞き手のうまい誘導こそが、コミュニケーションの要である」という書かれ方をしています。
そんな中、本書はあえて「話し方」に主眼を置いています。つまり、こちら側が聞き手ではなく、話し手として行動し、相手を聞き手とした場合でのコミュニケーションになります。しかし、それでも会話の主導権は聞き手にあると述べています。つまり、この場合は相手側にある、ということになります。
従って、聞き手の傾向と対策を考えることで、どのように話をしたらいいのかを探っています。
聞き手の傾向については、「なるほど」と思える部分があり、確認をできる点で有用です。ただし、他のコミュニケーション関連の書籍を読んでいるのであれば、既に読んだことがある内容である可能性もあります。
話をするときは「目的」があるはずで、その目的を自覚した上で話をすれば、相手が聞くのが面倒くさくなるような無駄話を省くことができるようになります。また、話し方や受け答えについても、ついネガティブに話してしまうことがないように、ケース別の例を示して注意を促します。
章の合間にある「トレーニング」というコーナーでは、話し方をうまくするための練習法が書かれていますが、大げさでやりすぎな感じがあり、あまり使えないと思えますが、自分から行動して経験を積む必要性を感じさせてくれます。
また、5章の「こんなときにはこう話す」というケース別対応法は、果たしてその通りに行くものか?と疑問を感じてしまうので、参考にはならないかもしれません。
本書は、4章までは総じてまともなつくりになっています。聞き手を分析して、どのように話を組み立てていけばよいか、話題の作り方など、参考にできるものが盛り込まれています。